雑記

【現場の声】2024年の運送業界の景気と、従業員の給料の行方

laichi7700

今年の4月から始まった運送業界の2024年問題。

すでに5ヶ月が経とうとしていますが、実際に運送業界で働く私は、

ライチ
ライチ

ちゃんと対策をしてきた運送会社のドライバーは、比較的仕事が楽になって、給料も上がったんじゃないかな

といった肌感覚です。

2024年問題によって労働時間が規制され、これまでのような長時間労働ができなくなることで、ドライバーの給与は下がると懸念されていました。

男性乗務員・八作
男性乗務員・八作

どうせ給料は下がるだろうと予想して、転職していったドライバーもいたけど、意外と予想はハズレた感じですね

この記事では、そんな2024年問題を乗りきった運送業界の景気がどんな感じか、そして従業員の給料は上がるのかについて、お話ししていきます。

明暗分けたのは、ちゃんとした会社かどうか

いよいよ2024年問題に直面した運送業界ですが、

ちゃんと対策を行なってきた運送会社かどうかで明暗が分かれたようです。

私が勤める会社の総務の方いわく、

総務
総務

県内でも、ヤバい違反をしていた何社かは営業停止処分をくらったようです

そのヤバい会社は、どれくらいヤバいのかというと、

ちょっと休憩時間が守れていないとかそういうレベルの問題じゃないヤバさだったらしいです。

例として挙げると、

  • 仕事始めと終わりの対面点呼を行なっていない
  • アルコールチェックしていない
  • 定められた労働時間ガン無視

とまあ、今どきこんな会社あるのかと驚いてしまうヤバさです。

しかし、危機感を持ったまともな会社は、従業員の雇用をなんとか守るために、2024年4月までに荷主と運賃交渉や、業務の改善をしっかりとおこなってきました。

その重ねてきた苦労が功を奏したようです。

ドライバーにとっては、以前よりもゆとりを持って仕事ができる環境になった会社も多いかもしれません。

ライチ
ライチ

私が勤める会社では、労働時間的に割りの悪い仕事は断ったりしたそうです

土日は完全に休みになりました

そして今まで2日間運行だった長距離運行が、3日がけの行程になったりと、ゆとりができた

それでいて、給料は上がりました

人手不足という業界最大の問題は依然として残る

一時的に労働環境は良くなったように思えますが、

女性乗務員・桃香
女性乗務員・桃香

運送業界は景気が良くなったの?

こう聞かれると、ちょっと難しいところもあります。

業界全体としては仕事の需要は安定してあるものの、依然として人手不足は深刻化しています。

未だ解決のための糸口は見出せていない状況です。

男性乗務員・八作
男性乗務員・八作

特に、若い世代のドライバー不足が深刻ですね

若年層にとって、働きたいと思える魅力のある業界かというと、まだまだ改善していかなければならない問題は多々あります。

これまで以上にこの問題について真剣に取り組まないと、人手不足が進みドライバー1人あたりの仕事量は増加していき、労働環境が厳しくなっていくのは明らかです。

現状はなんとか誤魔化しながらやっていけている状況ですが、

より良い労働環境を整えて、若年層にも安心して働いてもらえる業界にしていく必要があります。

今後は2025年問題も控え、人材の流出も問題に

一方では、ドライバーの高齢化が進んでいます。

いわゆる※2025年問題と呼ばれている課題で、これから定年を迎えたドライバーの大量引退が予想されます。

※2025年問題とは、国民の5人に1人が後期高齢者(75歳以上)の超高齢化社会を迎えることで雇用、医療、福祉といった日本経済や社会の広い領域に深刻な影響を及ぼす諸問題の総称です

男性乗務員・八作
男性乗務員・八作

実際、定年を迎えたベテランの引退が増えています

新たなドライバーを確保するのが難しい中で、運送会社は従業員をどうやって維持するか、頭を悩ませている状況です。

運送業界は今後も給料は上がっていくのか?

さて、インフレによって燃料コストの上昇など、依然として問題は山積していますが、

女性乗務員・桃香
女性乗務員・桃香

気になるのは運転手の給料は今後も上がるかどうか、です

2024年の運送業界では、人手不足を解消するために、賃金アップを図る動きが一部では見られます。

男性乗務員・八作
男性乗務員・八作

とくに大手運送会社では、給与の見直しや福利厚生の充実を進めているところが多く見られます

例えば、一部の運送会社では、基本給の引き上げや、繁忙期に対応するための特別手当の支給を行っているようです。

また、福利厚生として、健康診断や家族手当、住宅補助や、節税対策にもなるiDeCo投資への助成などの充実を図ることで、従業員の定着を促進しようとしています。

中小の運送会社では、コスト面の問題から大幅な賃上げは難しいケースも多いようですが、なんとか有能な人材を確保するために頑張っている会社もあります。

ライチ
ライチ

賃金アップの波が業界全体に広がるかどうかは、今後の景気動向や業界の動きしだい、とも言えそう

給料が上がると、どんなメリットがある?

もし、運送業界で給料が上がれば、従業員にとってどんなメリットがあるでしょう?

まず、最もわかりやすいのは、生活の質が向上することですね。

給料が上がれば生活に余裕ができて、趣味やレジャーに使えるお金も増えます。

女性乗務員・桃香
女性乗務員・桃香

長時間労働が当たり前の業界であるだけに、給料アップは大きな励みになるでしょうね!

給料が上がることで、運送業界の魅力が高まって、若年層を含む新たなドライバーが業界に参入する可能性も高まってきます。

ライチ
ライチ

運送業界の魅力はやはり、しんどくても稼げることだからね

給与がアップしていく印象が若年層にも伝わって、人手不足の解消につながって、業界全体の労働環境が改善されることを期待したいです

給料が上がらないと、今後どんなリスクがある?

逆に、もし給料が上がらない場合には、どんなリスクがあるでしょうか?

まず、従業員の不満が高まり、離職率が上昇するリスクがあります。

男性乗務員・八作
男性乗務員・八作

これから日本も物価が上がってインフレしていく時代に、給料を上げていけない会社で働き続けるのは不安です…

とくに、ほかの業界での賃金が上昇している中で、運送業界の給料が据え置かれると、優秀なドライバーが他の業界に流出してしまう可能性もあります。

従業員が減少すると、残ったドライバーの負担が増加し、労働環境がさらに厳しくなる悪循環に陥るリスクがあります。

これによって業界全体の競争力が低下して、将来的な成長が厳しくなるかもしれません。

まとめ:2024年以降の運送業界はどうなる?

2024年の運送業界は、まだ多くの課題を抱えています。

人手不足やコスト増加といった課題に対処するために、業界全体で効率化や給与改善の取り組みが進められていますが、その成否はまだ見通せない状況です。

しかし一部では、給料アップしていく動きが確かにあります。

労働環境の改善が進んでいる温度感はあるので、今後に期待をしたいところです。

ライチ
ライチ

知り合いの運送会社は基本給が13,000円(年間で156,000円)上がったそうです

ほかの会社でも、基本給6,000円上がったという話も聞きました

男性乗務員・八作
男性乗務員・八作

こんなに“わかりやすく”給料アップするなんて、今までなかったことだよね?

何かが変化しているのを感じます

有能な人材を確保、流出させないために給与を上げていこうという、

これまでにない業界の機運を感じます。

この時代の流れを見ても、変化しない運送会社には人材が集まらず、先を見据えて労働環境を変えていこうとする優良な運送会社に有能な人材が流れていく傾向に、今後はなっていくのかもしれません。

今年2024年から運送会社に就職を目指すなら、

  • 業績を上げていこうという姿勢が見える会社
  • トラックの増車や、倉庫等の設備投資にも積極的な会社

といった会社かどうかをチェックしてみましょう。

少なくとも、求職者にわかりやすいように、会社の内情をホームページで頻繁に公開されている今どきの感性をもった会社は要チェックだと思います。

ライチ
ライチ

業績が右肩上がりの会社だったら、それに比例して給料も上げていってくれる

そんな前向きな姿勢の会社が狙い目だと思います

私たちドライバーは、優良な企業でしっかり仕事ができるように、上げてもらえた給料に応えられる良い仕事ができるように、経験とスキルを磨いていきたいものです。

ではまたっ、ピース!

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