管理職が急に運送会社を辞めていった件について【退職代行について考察してみた】
今回の記事では、急に退職代行を使って人が辞めた実例をとりあげて、会社側がとるべき対策や、周りに何も言わず退職代行を使って退職した際のメリットやデメリットなどについても考察していきたいと思います。
八作さん、聞いてください!
営業部長のFさんですが、退職代行を使って突然退職されたそうです
えぇっ?
あの人が辞めたの!?
このように、職場の誰かが急に退職した話を聞いて驚いたことはありませんか?
最近、私が勤める運送会社で、退職代行サービスを使って突然退職された方がいます
その方を仮にFさんとします。
Fさんは入社時から事務所に入り、配車業務や営業も兼務して、仕事がバリバリできる有能な方でした。
会社からも期待されて、どんどん出世をしていきました。
忙しい時期は日付けが変わるまで事務所に残って働いていたようです。
コミュニケーション能力があって、何か問題があってもさらっと解決する有能な方でした
Fさんが管理職になると、上からの命令や、ドライバーからも意見される板挟みの立場になっていましたが、飄々とした感じで受け流していて、世渡り上手な人でした
それが、ある日急に退職代行から会社に退職の意向が伝えられて、Fさんと一切連絡がつかなくなったそうです。
社内の誰も何も聞いていなかったそうで、辞めた原因が全くわかりません。
社内は一時的にザワつきました。
何か事件に巻き込まれたとか、そういったことではなさそうです。
給与面では、役職に恥のない額をもらっていたそうなので、お金の問題ということでもなさそう。
会社の者がコンタクトをとるために家まで行ったそうですが、居留守を使われる(家に自家用車が停めてあったので、家には居ると思われる)など、完全に対話拒否されたそうです。
Fさんは会社では営業で重要なクライアントを任されていましたが、何の引き継ぎもなかったそうで、営業部はフォローの業務に追われました。
Fさんは責任感が強く、冗談を言って場を和ませる職場のムードメーカーでもありました
そんな方ですが、静かにストレスを溜めていたのでしょうか
上司から何か許せないことを言われて、長年溜まっていたものが爆発したとか…?
一体何があったのかは、想像することしかできません。
突然辞めるような人には見えなかったのにね
引き継ぎも何もないなんて、余程のことがあったのかなあ…
退職代行でサヨナラなんて、なんだかあっけなさすぎるよ
バリバリ働いていた人が、急に糸が切れたタコのようにどこかに行ってしまう現象…
これに名前を付けるとしたら、
『タコの糸切れ退職』でしょうか
バリバリ働いていた人が急に糸が切れたタコのように、予想もつかないタイミングで突然いなくなってしまう。
この「タコの糸切れ退職」には以下のような特徴が考えられます。
- 突然感: 何の前触れもなく退職する、急に糸が切れたような状態。
- 予測不可能性: タコがどこに飛んでいくか分からないように、退職後の動向もつかみにくい。
- ストレスの蓄積: 長期間バリバリ働いていた結果、心の糸が突然切れてしまったのは疲労感や精神的負担が背景にある。
突然の退職は、特に営業や配車係のような重要な役割であれば、業務に大きな影響を与えることが考えられます。
今回の状況では、他に業務をカバーできる人材がいたので、なんとか会社の仕事は回りそうです
仕事はなんとか回るものの、多くの従業員が信頼を寄せていた方が突然いなくなっただけに、社内の衝撃はそれなりに大きいものでした。
今後の対策や改善点
1. 業務のマニュアル化・引き継ぎ体制の強化
営業や配車係の業務は、配車スケジュールの調整、ドライバーの手配、顧客との調整など、業務が多岐にわたります。
このような業務は、担当者に頼りすぎず、常に誰かが引き継げる状態にしていられれば、『もしも…』の事態が起こっても困らずに済みそうですね
具体的には、以下の点を考慮するとよいでしょう。
- 主要な業務フローやツールの使用方法を文書化しておく。
- 業務が見える化されている(業務進捗が他のスタッフでも把握できるようにする)。
2. スタッフのクロストレーニング
特定の業務を1人に依存するのはリスクでもあります
普段から、他のスタッフにも配車業務の一部を担当させることで、緊急時の対応力を高めることができます。
- 配車の業務に関連するスタッフに、定期的に業務交代やシフトを組んで、業務知識を拡充させるトレーニングを行う。
3. 退職時のプロセスの見直し
今回、退職代行を使って突然の退職が行われましたが、退職時に最低限の引き継ぎができるよう、退職の流れや契約条件を見直すことも考えられます。
- 退職する際には一定の期間を設けて、引き継ぎを義務化するような契約書の見直し。
- 退職代行を使われても、会社と従業員の間で円滑にコミュニケーションを取れるよう、事前にルールを作っておく。
4. コミュニケーションの見直し
突然の退職というケースでは、従業員の不満やストレスが背景にあることも少なくありません。
社内のコミュニケーションを定期的に見直し、従業員が抱える悩みや問題に早めに対処する仕組みを作ることが有効です。
- 定期的な面談やフィードバックの場を設ける。
- ストレスチェックや社内の福利厚生を見直し、働きやすい環境を整える。
突然の退職(退職代行)への対応
現状、引き継ぎなしで仕事が回っているのは不幸中の幸いですが、今後同様の事態が起きた場合のリスクを減らすためにも、今できることから取り組むのが大切ですね
特に、業務の属人化を避けて、他のスタッフにも業務を共有できる体制づくりが重要です。
退職代行を使って辞めることは法的には問題ないですが、退職代行を使うべきかどうかについては、状況やその後の影響を考慮する必要があります。
以下は、その決断にあたって考慮すべき点です。
1. 退職代行を使うメリット
- ストレスを避ける
退職の際に、上司や会社とのやりとりがストレスに感じられる場合、退職代行を使うことで心理的な負担を軽減できます。特に、すでに会社内で問題が発生していて直接話すことが困難な場合は有効です。退職代行を使うと会社の方々は驚くと思いますが、しばらくすれば『そんな人もいたね』くらいにしか思われなくなるでしょう。他人は思ったより他人に興味がありません。そんなものです。 - 即時退職が可能
退職代行を使うことで、すぐに会社を離れたいという場合、迅速に対応できる点はメリットです。特に、引き留めや嫌がらせが予想される場合は、交渉を回避できます。代行業者を使えば、会社とのやり取りは基本的に業者が行い有給休暇の消化もできるメリットもあります。
2. 退職代行を使うデメリット
- 信頼関係への影響
期待されていた人材が突然退職代行を使って辞めると、会社側に「誠意がない」「責任を果たさなかった」という印象を与えることが考えられます。特に、退職後に同じ業界で働きたい場合や、将来再び関係ができる可能性がある場合は、会社との信頼関係が壊れてしまうことが大きなデメリットになります。 - キャリアへの影響
特にビジネスコミュニティが狭い業界では、評判が重要な場合があります。退職代行を利用して突然辞めたことが他の企業にも伝わる可能性があるため、長期的なキャリアに影響を及ぼすリスクがあります。 - 引き継ぎの欠如
期待されていた人材がいなくなると、会社にとって業務上の混乱や、他のスタッフに負担がかかることがあります。これにより、辞めた後に「無責任だった」と批判される可能性がある点もデメリットです。
3. 退職の決断をする前に考えるべきこと
- 本当に退職代行が必要か?
退職代行を使う必要があるかどうかをまず考えましょう。もし、会社との話し合いが難しい状況ではなく、上司や会社と適切に話せる状態ならば、直接話し合うことも選択肢です。円満退職は、将来的な人間関係やキャリアにとってプラスになります。 - 会社との今後の関係をどう考えるか?
今後、その会社や業界での繋がりが続く可能性があるなら、直接の対話を試みる方が、将来的なキャリアにとって有利になることが多いです。特に、会社側が期待していた人材であれば、退職の理由や事情を誠実に説明することで、理解を得やすくなるかもしれません。
4. 退職代行を使うべき場合
止むに止まれぬ事情で退職代行に頼らざるを得ない状況の方もいると思います
- ハラスメントや深刻な問題がある場合
もし、職場でハラスメントを受けていたり、精神的・身体的に負担がかかっている状況で、直接の話し合いが難しい場合は、退職代行を利用することも正当な選択肢です。あなたの健康や安全が最優先です。 - 会社からの引き留めに応じられない場合
上司が強く引き留めを行い、退職の意思を伝えても聞き入れてもらえない場合や、退職を言い出せないほどのプレッシャーがある場合、退職代行は有効な手段になります。
もしも会社から強い引き留めにあってしまったら…
それが億劫に感じることもあるでしょう
もう会社と関わりたくないという意思が固いなら、退職代行の業者を使うのも一つの手段だと思います
まとめ
退職代行を使うかどうかは、個々の状況によります。
もし、健康や安全に問題がある場合や、会社と対話できない状況ならば、退職代行は選択肢の一つです。
しかし、期待されていた人材としての責任感や将来のキャリアを考えるならば、まずは円満退職を目指すことが望ましいでしょう。
どちらにしても、最終的な決断はあなた自身の価値観や状況に基づいて行うべきです。
個人的には、退職代行は退職のハードルを下げる良いサービスだと思います
会社に対して失礼だといった意見もあると思いますが、
『君は逃げるのか?』とパワハラめいたことを平気で言ってくる会社もあるので、労働者の人生や精神を守るためにも今の世の中に必要とされるサービスではないでしょうか
責任感が強くて優しい人ほどガマンして『鬱病』になったりするそうですからね
自分を守れるのは自分しかいません!
退職代行の利用はLINEで相談を受け付けている業者もあり、利用料も2万円ほどから利用できる手軽感があるので、それくらいの費用ならと利用する方も多いと思います。
もし今、仕事を続けるべきか悩んでいる方がいましたら、一つの選択肢として退職代行業者を使って退職することを検討しても良いと思います。
ではまたっ、ピース!