危険物取扱者乙種第4類を、1日〜2日の勉強で取った方法【時短で合格したい方向け】
この記事では、勉強に時間をかける余裕がない方のために、なるべく短い勉強期間で乙4の試験に合格するための方法を解説していきます。
乙4(危険物取扱者乙種第四類)の資格を取ろうと思うんですが、どれくらい勉強したら取れますか?
一般的に言うと、1ヶ月ほど勉強したら取れると思うよ
試験の申し込みが、だいたい1ヶ月半ほど前に締め切られるから、まずは申し込みをして、それから勉強に取りかかっても間に合うくらいだね
とはいえ私の場合は、フルタイムで仕事をしている中で試験に申し込んだんだけど、仕事が終わった後はクタクタでろくに頭が働かなくて、ほとんど勉強できず…
結局、ラスト1〜2日で集中して勉強しただけでしたが、それで合格はできました
マジっすか
どんなテキスト教材を使って勉強しました?
Amazonでなんとなく評価の高そうな本を3冊買ったよ
3冊で5,000円ほどしたかな
イラストがあったり、多色刷りの見やすい感じのテキストだったので結果的に良かった
この3冊だけで合格できたので、コスパは悪くないかもね
3冊ですか…そんなに必要ですかね?
コスパで言うとお金かけすぎな気も…
これには私なりの理由があってね
お金をかけただけ、絶対に取らなければいけないと自分を追い込むことができるでしょう?
なんでも安く済めばそれに越したことはないけど、コストをかけただけ元をとらなきゃ!って意識になるよね
そんなふうに、自分を駆り立てるための必要経費だね
ほら、無料のセミナーより、何万円もするセミナーの方が必死に聞こうとするでしょう、そんな感じだよ
な、なるほど…
テストで良い点数を取ったら親がおもちゃを買ってくれるとか、この戦争が終わったら彼女と結婚するんだとか、目標があると人は自分のやる気に火を着けることができるんです。
さて、私がやった勉強の流れだけど
こんな感じになります
試験の前々日までは、画像右端の『10日で受かる!』のテキストを持ち歩いて、仕事の休憩時間などスキマ時間にさらっと流し読むだけ
試験の日は日曜日だったので、
金曜の仕事が終わって、夕方に帰宅したら、ユーキャンのテキスト2冊を初めて開いて読んでいきました
ここから試験当日の日曜日の朝までは、睡眠と食事以外はほぼ勉強時間です
タイムスケジュール的には以下のような感じです
-金曜日夕方から試験日までのタイムスケジュール-
【金曜日 17:00〜24:00頃】
ユーキャンの『速習レッスン』を金曜の日付が変わるあたりまで読み込む
【土曜日 6:00〜16:00頃】
寝て起きた土曜日の朝から夕方まで、ユーキャンの『予想問題集』の方をひたすら繰り返し読んでいきました
【土曜日 17:00〜24:00頃】
土曜日の夜は頭がだいぶ疲れてきましたが、3冊のテキストを流して読んでいって、寝るまで総合的に復習しました
【日曜日 6:00〜試験まで】
日曜日、試験当日は朝起きてから、会場までの電車の移動時間にも『10日で受かる!』の本をさらっと読む、そして試験に挑みました
この結果…法令80%、物理・化学80%、性質・消化70%で合格できました!
ちなみに、合格するためには各分野で60%以上の点数が必要です。
実際に届いた合格通知です
試験内容には、テキストにも載っていないような引っ掛け問題や、イジワルな問題が毎回1つや2つあるそうですが、それでも悪くない成績で合格できました
それは、ライチさんの頭が良かったからでは…?
いや、私は音楽の専門学校卒で学力は高卒程度だよ(苦笑)
でもね、実は翌週の日曜日にも滑り止めで試験を申し込んでいて、もう一回試験を受けたんだよね
その試験は前回のような勉強をしなかった(前回の試験がわりと手応えあったから)んだけど、同じような成績で合格できた
だから、私のほぼ一夜漬けに近い勉強のやり方も、多少は『再現性』があるんじゃないかと思ってる
(う〜ん、短時間で集中する力も必要そうだなあ…)
でも、ここまで言っておいてなんですが、
私がやった間に合わせみたいな学習法は、基本的には万人にオススメできるものではないです
やはり、できれば時間をかけてしっかり勉強するのが合格への近道です。
時間をかけた学習の方が、記憶の定着にも繋がって身になると思います。
ただ、どうしても急ぎの場合や時間に余裕がないとき、必要最低限の勉強で合格を目指すための戦略もあるので、それを解説していきます!
1. 最初に、乙4の試験に申し込む方法
乙4の試験の申し込みはどうすればいいのでしょうか?
乙4の試験の申し込みは、郵送とインターネットからの2種類が選べます。
郵送の場合は、最寄りの消防署で願書がもらえるので、必要事項を記入して送ります。
インターネットから応募の場合は、消防試験研究センターのページから申請できます。
申請する時は、インターネットで試験会場と試験日の確認と合わせて、申し込みの受付け期間も確認しておこう
受付け期間は10日間ほどしかないので、うっかり逃してしまわないようにスケジュール帳にチェックしておくと良いでしょう
乙4の試験料金は、2024年5月1日より価格改定されて、現在は5,300円(非課税)になります。
2. 「乙種第四類」の試験内容
まずは、乙種第四類の試験がどんなものかをざっくり押さえておきましょう。
この資格は、ガソリンや灯油、アルコールなど、日常でもよく目にする「危険物」を取り扱うための知識が求められます。
試験は大きく3つの分野から構成されています
- 法令:『危険物に関する法令』
- 物理・化学:『基礎的な物理学及び基礎的な化学』
- 性質・消火:『危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法』
法令についての出題が15問、それ以外の2つが各10問の計35問出題されます。
試験はマークシート方式で、5つの選択肢の中から解答を1つ選ぶ方式。
各分野ごとに60%以上の得点が必要です。
例えば、『基礎的な物理学及び基礎的な化学』の10問のうち6問以上正解できなければ、
他の分野が満点だったとしても合格できません
3. 優先すべきは「過去問」
短時間の勉強で挑む場合、一番大事なのは過去問です。
乙種第四類の試験は、毎年かなり似た傾向の問題が出題されます。
つまり、過去問を徹底的に解いて、そのパターンに慣れることが最も効率的な勉強方法です。
実際に試験を受けるとわかりますが、過去問題集で見たことのあるものが、ほぼそのままズラッと出てくる感じです
過去問で何を学ぶか
過去問を解くと、どの分野からどんな問題が出されるかが分かってきます。
特に「頻出問題」と呼ばれるような問題は毎年のように出題されるので、ここを押さえておけば合格ラインに近づくはず
これを知っておくだけでも、合格の可能性がグッと上がります。
過去問をどう使うか
試験まで時間がない場合、過去問は3〜5年分をとにかく繰り返し解いていきましょう。
最初は答えを見ながらでもいいので、「どういう問題が出るか」「どこが重要なのか」を頭に叩き込みます
問題を解きながらテキストを参照して理解を深める感じでOK。
ちなみに、全問正解を目指す必要はありません。
大事なのは 合格ラインの6割を確保すること なので、難しそうな問題は飛ばして、簡単そうな問題から攻めるのがコツです。
先にも言いましたが、引っ掛け問題や、テキストにも載っていないような訳のわからないレベルの意地悪な問題が1つや2つは出る傾向があります
勉強してても解けるかわからない問題もあるんだと考えて、わからない問題は捨てて、わかる問題から攻めるようにしていきましょう!
4. 時間配分のコツ:残り時間をどう使うか
ここで、短時間で勉強をする上での時間配分のコツを紹介します。
試験まで3日以上ある場合
もし試験までに3日以上の余裕があるなら、この日数を最大限に活用しましょう。
- 1日目:過去問を一通り解いてみる。この時点で全く分からない分野があっても気にしないでください。重要なのは「どんな問題が出るのか」を把握すること。
- 2日目:1日目に間違えた問題、特に 頻出問題 を中心に、テキストを使って理解を深めましょう。理解できない部分は飛ばしてもOK。
- 3日目:再度過去問を解く。そして、間違えた問題を重点的に確認。あとは体調を整えてリラックス。
試験まで1〜2日しかない場合
私のように、試験前日か前々日までまともに勉強できなかった場合は、もう戦略的に進めるしかありません
やるべきことは次の通り。
- 法令:この分野は覚えるだけの内容が多いので、暗記を中心に。出題されやすい罰則や届出に関する項目だけでも押さえましょう。
- 物理・化学:計算問題は捨てて、簡単な基礎知識だけを頭に入れます。よく出る「沸点」「引火点」「燃焼の三要素」などのキーワードだけでも覚えておくと安心です。
- 性質・消火:ここが合否のカギです。危険物の分類と、それぞれの性質や消火方法を最低限押さえましょう。具体的には「ガソリン」「アルコール」「灯油」など、試験で頻出の危険物についての基本を覚えます。
5. 暗記の効率を上げるコツ
試験まで日数がない場合の最大の敵は、「時間が足りない!」という焦り。
その中で、できるだけ効率よく暗記するためのコツをいくつか紹介します。
ゴロ合わせを活用する
暗記の定番テクニック、ゴロ合わせは短時間の勉強にはもってこいです。
例えば、危険物の分類や特徴を覚えるとき、次のようにゴロを使ってみましょう。
- 第1類(酸化性固体):1つの酸化性固体がある
- 第2類(可燃性固体):2つの燃えやすい固体
こんな風に、語呂やリズムを使うと記憶に残りやすいです。
スマホで「隙間暗記」
仕事の休憩時間や通勤時間など、ちょっとしたスキマ時間を活用して暗記しましょう。
スマホアプリで『乙4』と検索すると、ちょっとした時間で勉強できるアプリが無料で利用できます
スマホアプリで過去問を解くのもいいですが、特に重要な部分をメモにまとめておいて、チラッと見るだけでも効果があります。
「時間がない!」というプレッシャーの中で、こうした短時間の暗記は意外と役立ちますよ
6. 前日は「全体の総復習」と「睡眠確保」
さて、試験前日です。
ここまで来たら、もう新しいことを覚えるのは諦めて、今まで学んだことを整理しておきましょう。
前日にやること
- まずは過去問をもう一度解いて、理解が怪しい部分を確認。
- 法令や危険物の分類など、覚えるべきポイントを復習。
- 苦手な分野にはあまり時間をかけず、得意な部分で確実に点を取る戦略に切り替えます。
睡眠はしっかり取る!
短時間での勉強と言っても、徹夜は禁物です。
疲れた状態では試験本番に集中できないので、前日はなるべくしっかりと寝るようにしましょう。睡眠を取ることで、記憶の定着も助けられます。
7. 試験当日:リラックスして挑む!
ついに試験当日。
これまでやってきたことを信じて、リラックスして試験に臨みましょう。
もう一度言いますが、完璧を目指す必要はありません。
6割の得点で合格 できることを忘れず、焦らず冷静に問題を解いていきます
試験中のポイント
- 簡単な問題から解く:まずは自信を持って解ける問題をどんどん解きましょう。難しい問題は後回しでOK。
- 深追いしない:計算問題や複雑な理論は捨てることも重要。1問に時間をかけすぎないように。
- 時間配分に注意:試験時間は限られているので、時計を見ながらバランスよく解いていきましょう。
まとめ:短時間の勉強でも合格は可能!でも…?
ここまで「短時間の勉強で乙種第四類を取る方法」をお話してきましたが、やはり余裕を持った計画的な勉強が一番です。
でも、どうしても時間がない場合、短時間の勉強でも合格できる可能性はあります。
過去問を徹底的に解き、必要最低限の知識を押さえて試験に臨めば、運が味方してくれるかもしれません。
仕事で必要になるから早めに取りたいんですよね
でももし試験に落ちたらまた申し込みして、次の試験までに1ヶ月以上空いてしまうってなると、モチベが続くか心配…
仮に合格できなかったとしても、乙4の試験は各県の会場でそれぞれ年に何度か行われています。
東京の会場に至っては毎週のように開催されています。
乙4の試験は全国どこかしらで定期的にやっていて、どこの会場でも申し込めるよ
例えば大阪に住んでいても、名古屋の試験会場を申し込むこともできる
試験日までに十分な勉強ができるかわからない方は、筆者のように、お金は余分にかかってしまいますが、滑り止めで2回分の試験の申し込みをしておくと精神的に楽になると思います。
乙4は人気の国家資格で、合格率は30〜40%とされています
付け焼き刃のような短時間の勉強でも、意外と合格できる難易度だと思うので、ぜひ挑戦してみてください!
資格は一生モノで、タンクローリーの運転手や、化学工場や、ガソリンスタンドなど、様々な職業で活用できますよ
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
この記事が、これから試験に臨む方の一助になれば幸いです。
ではまたっ、ピース!