2トントラックの仕事は初心者に向いています【ドライバー職の最初の一歩に】
ライチさん、トラックの仕事に興味があるんですが、いきなり大型トラックは怖いので、小さいトラックから経験を積むとしたら2トントラックとかになるでしょうか?
そうですね、私も最初は2トントラックからスタートしました
私の経験から言っても、初心者は2トンや4トントラックから慣れていくのがいいと思います
私も最初から大型トラックなんて乗れる自信は全くなかったですね
大型トラックは実際に運転していくと慣れで乗れるようになりますよ
ライチさんからすると、2トントラックの仕事だと、どんな印象がありますか?
2トントラックはコンビニの駐車場にも停めやすいし、小回りが効くし、道幅の狭いところでも走りやすいメリットがある
ただ、荷物の積み下ろしにそんなに時間がかからない分、1日の中で何ヶ所も配送先を回ることが多く、あわただしい感じの業務になりがちですね
他業種などから運送業に転職されてきた方で、最初に2トントラックの仕事を選ばれる方は多いです。
今回はそんな2トントラックの仕事の種類や業務内容、どんな人に向いているか等を解説していきます。
2トントラックの仕事とは?
2トントラックは、日本の物流業界で広く使われる小型トラックです。
荷台の大きさや運転のしやすさから、さまざまな輸送業務に適しています。
一般的には、家具の配送、引越し作業、食品や日用品の配送など、近距離から中距離の輸送がメインとなります。
2トントラックの主な種類
2トントラックには、輸送物や作業内容によっていくつかのタイプが存在します。
代表的な種類を以下に挙げます。
【平ボディ(フラットボディ)】
荷台に積載物落下を防ぐ役割があるあおり(荷台横の部分と後ろ部分の開閉可能なパーツ)が備えられた、昔からあるシンプルな設計のトラックです。
【アルミバン】
箱型の荷台で、雨や風を遮ることができるため、家具や家電、衣類、食品、宅配物などの保護が必要な荷物を運ぶ際に利用されます。
【冷凍・冷蔵トラック】
生鮮食品や冷凍食品を運ぶためのトラックです。冷凍機能や温度調整が可能な荷台がついているため、品質維持が求められる食品の配送に適しています。
【ユニック(クレーン付き)トラック】
クレーンが備え付けられているため、重量物や大型機材を自力で積み下ろしするのに便利です。工事現場などでよく利用されます。
【パッカー車】
ゴミ収集車とも言われますが、正式名称は塵芥(じんかい)車。始業時間が早いですが終わる時間も早い。行政からの依頼が多いため仕事は安定しています。
田舎などでは2tトラックのバルク車(牛や鳥や豚の飼料を運ぶトラック)や、バキュームカーなどもあります
こうして見ると、2tトラックは仕事のバリエーションが豊富ですね
2トントラックの仕事内容は、担当する業種や荷物の種類によって異なります。
以下には、2トントラックドライバーが日常的に行う具体的な仕事内容を詳しく紹介します。
2トントラックの業務の流れ
1. 配送準備
2トントラックドライバーの一日は、まず配送する荷物の確認から始まります。
- 荷物のチェック:配送リストに従って、積み込む荷物の種類・量・配送先を確認します。食品、家具、建築資材など、荷物の内容によって積み方が異なるため、慎重に確認します。
- 積み込み作業:荷物をトラックに積み込みます。特に重いものや壊れやすいものは、バランス良く積むことが重要。しっかりと固定し、安全に積み込みます。
- 出発前の点検:ブレーキやタイヤ、エンジンなど、車両の状態を点検します。安全運転が求められるドライバーにとって、出発前の車両点検は欠かせない作業です。
2. 運転および配送ルートの確認
配送ルートを確認し、効率的に回れるようにルートを組みます。
特に2トントラックは地域ごとのルート配送が多いため、配送先に合わせて次の点を考慮します。
- 効率的なルート計画:限られた時間の中で効率よく配送するために、最適なルートを事前に地図などで確認しておきます。都市部では交通渋滞を避けるため、時間帯によって通る道を変える工夫が求められます。
- スケジュール管理:配送時間が決まっている場合、その時間に合わせて到着できるよう計画します。配達が遅れると顧客に迷惑がかかるため、道路状況や時間管理を意識して進めます。
3. 配送先での荷物の受け渡し
2トントラックドライバーの仕事は、荷物の積み下ろしが頻繁に発生します。
配送先での荷物受け渡し作業は、以下のようなものがあります。
- 荷物の搬出:配送先に到着したら、トラックから荷物を降ろします。破損や傷つきを防ぐため慎重に作業します。
- 顧客対応:受け渡しの際には、配達先の担当者や顧客と直接やり取りすることも多いです。伝票にサインをもらったり、荷物の状態を確認してもらったりすることもあります。礼儀正しく丁寧な接客が求められます。
- 設置や取り扱いのサポート:引越し業務などの場合、荷物の設置場所まで運ぶこともあります。また、顧客の要望に応じて家具や家電の配置の手伝いをすることもあります。
4. 時間がある場合の追加業務やルート配送
2トントラックの仕事はルート配送が多く、1日に複数の配送先を回ります。
1件の配送が終わったらまた次の配送先に向かうというように、数をこなす運送が求められます。
以下のようなことを行うことが多いです。
- 途中での追加配送:時には追加の配送依頼が発生することもあります。その際には、その日のスケジュールに応じて効率よく追加の配送先を組み込む必要もあります。
- 空いた時間のサポート業務:荷物の積み込み作業や配送センター内のサポート業務に従事する場合もあります。倉庫内で荷物の整理や仕分けを行うこともあり、積み込みの手伝いも行います。
5. 帰社後の業務
1日の配送業務が終わったら、会社に戻り、以下のような業務を行います。
- 車両の清掃・点検:車両を次の業務に備えて清掃し、エンジンやブレーキの状態を点検します。トラックの清掃や消耗品の交換なども必要に応じてドライバー自身で行うこともあります。
- 日報や報告書の提出:配送先や運転距離、燃料使用量などを記録した日報を提出します。また、配送中に発生した問題や、顧客からの要望があれば報告します。
6. 2トントラックの仕事内容ごとの特徴
配送する物の種類によっても仕事内容は異なります。
以下はよくある仕事内容の種類と特徴です。
- 引越し業務
家具や家電など大型の荷物を運ぶため、力仕事がメインです。搬入・搬出時には傷つけないよう慎重に作業を行います。また、顧客の自宅やオフィスのレイアウトに合わせて、設置作業を行うこともあります。 - 食品や日用品の配送
スーパーマーケットやコンビニ、小売店へ食品や日用品を配送します。冷凍・冷蔵トラックの場合、温度管理が重要で、商品を適切な温度で保つことに注意します。時間がシビアな場合も多く、計画的な運転が求められます。 - 建築資材の配送
工事現場などに建築資材を運びます。場合によってはユニック車(クレーン付きトラック)を操作し、自分で資材を積み下ろしすることもあります。現場の指示に従って積み降ろしを行うことが多く、体力と柔軟な対応力が求められます。
給料の相場と待遇
2トントラックドライバーの給与は、勤務先や仕事内容、地域によって異なりますが、一般的な相場は以下の通りです。
- 月給:20万円〜35万円
- 時給:1,200円〜1,800円
- 年収:300万円〜500万円
多くの企業で、経験や運転技術によって給与が変動します。
また、深夜や早朝の勤務、残業が多い場合は手当がつくこともあります。
未経験者歓迎の求人も多く、特に繁忙期には募集が増加する傾向にあります。
2トン車は仕事内容によって給料の額に幅がありますね
中には4トンや大型トラック並みにもらえる会社もあります
その分、仕事内容もそれなりにハードだったりしますけどね
2トントラックの仕事はどんな人におすすめ?
2トントラックの仕事は、以下のような方におすすめです
1. 運転が好きな人
2トントラックの仕事は、1日数時間以上の運転が基本です。運転が好きで、車で長時間の移動が苦にならない人には、特に向いています。配送ルートも日ごとに異なる場合が多く、街や地域を巡るのが好きな方には新鮮さも感じられます。
2. 体力に自信がある人
2トントラックの仕事では、荷物の積み降ろしや運搬作業が多く、体力が求められます。家具の配送や引越し作業など、重量物を扱うことがあるため、日常的に体を動かすことに抵抗がない人には適しています。
3. 自分のペースで働きたい人
トラックドライバーの仕事は、出発から到着まで基本的に一人で作業を行うため、他の人と密に連携する職場環境が苦手な方や、自分のペースで仕事を進めたい方にとって居心地が良いです。納品時間は決まっていますが、その間の運転や作業は自分で進めることができるため、独立心のある方に向いています。
4. 安定した仕事を求めている人
物流は、景気の影響を受けにくく安定している業界です。特に2トントラックは、個人宅への配送や地場の物流を担当することが多く、需要が高いです。日用品や食品配送など、暮らしに欠かせない物資を運ぶため、安定した収入を求める方にも適しています。
5. 普通免許のみでスタートしたい人
2トントラックは、多くの場合で「準中型免許(5トン限定)」または「普通免許(2017年以前に取得した免許)」で運転が可能です。新たに資格を取得することなく始められるため、未経験から運送業界に入りたい人や、ドライバー業をスタートする足掛かりとしてもぴったりです。
6. コミュニケーションが得意な人
宅配やルート配送などの仕事では、お客様とのコミュニケーションも大切です。顧客対応が発生することもあるため、丁寧な対応ができ、信頼関係を築ける人には強みになります。ただ、コミュニケーションが苦手な方でも最低限の業務のやりとりができれば普通に務まります。
7. 地道な作業や計画性を持って働ける人
効率的な配送ルートを組むための計画力や、ルートを守って荷物を届ける責任感が求められます。配達スケジュールをこなし、1日の流れをきちんと計画できる人に向いています。
8. 将来、ドライバーとしてキャリアを積みたい人
2トントラックでの経験を積むことで、将来は4トンや大型トラックの運転免許にステップアップすることも可能です。経験を積んでいけば、トラックの種類に応じて給与アップも見込めるため、長期的にキャリアを築きたい方にとってもメリットがあります。
2トントラックドライバーの魅力とデメリット
魅力
- 未経験でも挑戦しやすい
2トントラックのドライバーは未経験からでも始めやすく、運転に自信がない方でもサポートが整っている企業が多いです。 - 運転スキルの向上
日々の業務でさまざまな道を走るため、運転技術が磨かれます。慣れてくると、交通状況に応じた柔軟な判断ができるようになり、よりスムーズに運転ができるようになります。
デメリット
- 体力仕事が伴う
荷物の積み下ろしなど、体力を使う作業も多いです。特に引越し作業や重量物の運搬の仕事は体力がなければ務まりません。 - 交通渋滞や天候の影響
トラックドライバーの仕事は天候や道路状況に影響されやすいため、スケジュール通りに進まないこともあります。それによって帰宅時間が遅くなったり、プライベートの時間が少なくなる可能性もあります。 - 事故やトラブルに備える必要がある
長時間の運転による疲労や、不慮の事故のリスクが伴います。
まとめ
2トントラックの仕事内容は、配送先への運転・荷物の積み下ろし・顧客との対応など、幅広いスキルと柔軟な対応が求められます。独立性の高い働き方が好きな人や、ドライバーとしてキャリアを積みたい方にとって、最初の一歩としても適した仕事です。
仕事内容は、扱う荷物の種類や企業によっても異なりますが、日々さまざまな場所を訪れ、異なる荷物を配送することで多様な経験を積むことができます。
『運転は嫌いじゃない』とか、『営業職みたいにコミュニケーション能力が試される仕事が苦手』とか、『一人で仕事を進められる仕事が向いている』といった方に向いています
転職してきた新人さんの中には、「もっと早くこの業界で働いていればよかった」という方もいます
合う人はストレス少なく仕事ができます
今の仕事に不満や、過度なストレスを感じている方は、一度2トントラックの仕事を検討して見るのも良いと思います
2トントラックドライバーは、配送先に無事に荷物を届け、顧客から「ありがとう」と言われることが多く、仕事の成果が目に見えやすい職種です。
他業種から転職する際には未経験でも歓迎されることが多く、入社後に研修が行われるケースも多々あります。特に人手不足が課題の業界であるため、未経験からでもサポート体制が整っており、段階的に業務を学ぶことができます。異業種からのキャリアチェンジを検討している人には、スムーズなスタートが切れるのもポイントです。
安定した需要、独立した働き方、より大きいトラックに乗って給料アップを狙えるキャリアアップのチャンスなど、多くのメリットが得られます。
特に、運転好きな方や新たなチャレンジを求める人には、2トントラックの仕事はやりがいと成長が見込める職種と言えるでしょう。
私のように、人生を変える転機になるかも知れません
ニートとして燻っていたり(過去の私)、低所得でどうにもならない日々にうんざりしている方は、思い切ってチャレンジしてみて欲しいと思います
ではまたっ、ピース!