【トラック運転手のための長期株式投資ガイド】どんな銘柄を買う?どう運用していく?
株式投資でお金を増やしたいんだけど、何を買ったりすればいいのかな?
毎日忙しくて株の勉強とかできないんですよね
なるべく買ったら放ったらかしておける株を教えてください
今回はこんな方のための記事になります。
トラックドライバーの皆さんは、長時間のドライブやルートを走る日々の中で、
「将来のためにお金を増やすにはどうしたらいいのか?」
と考えたことはありませんか?
実は、トラック運転手として忙しい毎日を送りながらも、長期投資でお金を少しずつ増やしていくことが可能です。
ここでは、どんな銘柄を選んで運用していけばいいのかをお伝えしていきます。
まずは長期投資って何?
簡単に言うと長期投資とは、
「今のお金を、将来のためにじっくり育てていくこと」です。
まるで植物の種を蒔いて、毎日水をあげて、時間をかけて育てる感じに似ています。
すぐに大きな利益を得ようとする短期的な投資とは違い、長期的に株式や投資信託にお金を預けて、10年、20年という時間をかけてお金を増やしていきます。
2024年からスタートした新NISAは、長期投資でじっくりお金を増やしたい方に向いた制度です
年間で最大360万円まで非課税(値上がり益や配当金に税金がかからない)で投資できます
最大で1,800万円まで非課税で投資可能なので、頑張って満額まで投資できれば、それだけで老後のお金の問題はほぼ解決すると言えます
どんな銘柄を買えばいいの?
じゃあ、具体的にどんな銘柄を買えばいいの?
そんな疑問が湧いてきますよね。
運転手の仕事をしながら、投資の専門家みたいに細かく分析するのは大変です。
だからこそ、安定していて、成長が期待できる銘柄を選ぶのがポイント。
ここでは、個人的におすすめの銘柄の種類をいくつか紹介します。
1. 日本の大型企業の株式
コロナウィルスによるショックで株価が暴落した頃、妻のお義父さんから『トヨタを買っておいたら間違いないよ』とアドバイスをいただきました
その後、トヨタは株価を回復させて上場来高値を更新し続け、株価はほんの数年で2倍以上になっています
ご年配の方からもトヨタ自動車は絶大な信頼があるんですね
誰もが知っているような企業、たとえばトヨタ自動車やSONY(ソニー)などは、安定感のある業績で日本でも非常に人気があります。
これらの企業は、景気の浮き沈みがあっても基本的にはしっかりとした基盤を持っているため、安心して長期的に保有できます。
具体的には、以下のような企業が注目株です。
- トヨタ自動車(7203):自動車業界のトップ企業。EV(電気自動車)や水素エネルギーへの移行も進めており、今後も成長が期待できます。
- ソニーグループ(6758):エレクトロニクスからエンターテインメントまで、幅広い事業を展開。ゲーム、映画、音楽、他に金融や保険業など、どの分野でも世界的に強い存在感を持っています。
- 小松製作所(6301) :コマツは、日本を代表する建設機械メーカーであり、世界的に高いシェアを誇ります。主に油圧ショベル、ブルドーザー、ダンプトラックなどの重機を製造・販売しており、建設業界や鉱山業界で広く使用されています。
- 東京海上ホールディングス(8766) :日本を代表する総合保険会社グループで、特に損害保険分野で国内外に強い基盤を持っています。主力の「東京海上日動火災保険」を中心に、損害保険や生命保険、海外事業を展開しています。
- 信越化学工業(株)(4063) :日本を代表する化学メーカーで、特に塩化ビニル樹脂やシリコーン、半導体用シリコンウエハーなどの分野で世界トップクラスのシェアを誇ります。安定した技術力と国際競争力が強み。
こうした大手企業の株式は、一時的な値動きがあっても、長い目で見れば成長していくことが多いです。
運転中に考える心配も少なく、安心感があります。
今後、日本国内は人口が減少していく傾向ですが、積極的に海外でもビジネス展開している銘柄なら、長期的に業績を伸ばしていけそうですね
こうした個別株に投資をする場合のコツは、一つの銘柄に集中投資をするのではなく、いくつかの業種(セクター)や会社に分けて分散投資をすることが大事です
理由は、2011年の東日本大震災で原子力発電所が大事故に遭い株価が大暴落した東京電力のように、どれだけ安泰といわれた有名な株でも万が一が起こりえるからです
2. インデックスファンド
株式投資が少し不安な方には、インデックスファンドが非常におすすめです。
インデックスファンドとは、特定の株式指数(たとえば、日経平均やS&P500)に連動するように作られた投資信託です。
これの何がいいかというと、プロに任せて分散投資ができるところ。
S&P500は、米国(アメリカ)の優良な企業500社を分散して買う投資商品です
500社のうち、赤字企業が出たらその企業は除外され、別の黒字企業が加えられる、というように、定期的に構成銘柄の見直しが行われます
この投資信託を買うだけで幅広く企業分散された投資ができるので、投資初心者にとくにオススメしたい投資先です
個別の株式を買うよりもリスクが低く、しかも様々な企業に投資する形になるので、初心者でも安心して始められます。
【おすすめのインデックスファンドの例】
- SBI・VシリーズやeMaxis slim S&P 500インデックス・ファンド :米国の500社に分散投資ができる人気ファンドです。アメリカ経済は長期的に成長してきており、もしアメリカ経済が崩れると結局世界中が引きづられて崩れるので、これに投資しておくのはなかなか硬い選択と言えそうです。
- eMaxis slim 全世界株式(オールカントリー)インデックス・ファンド :通称、オルカン。こちらは世界中の企業に分散投資できるファンド。日本、アメリカ、ヨーロッパ、新興国など、世界中の成長に賭けることができます。
ワンポイントアドバイスとして、eMaxis系の投資信託を買う時は、『slim』が付いているかどうかをチェックしてください
『slim』が付いていない銘柄は手数料が高いからです
3. 高配当株
配当金の高い株を持っていると、定期的に「配当金」と呼ばれるお金がもらえます。
まとまった配当金があると、毎年、会社以外で定期的にボーナスがもらえるような感覚になります
【高配当株で注目すべき銘柄】
- KDDI(9433):携帯電話の大手企業。通信事業は日常生活に欠かせないものなので、安定感があり、配当利回りも良いです。
- 日本たばこ産業(JT)(2914):たばこ事業に加え、食品や医薬品事業も展開。高配当株として知られており、長期保有していると魅力的な配当金が得られます。
- 積水ハウス(1928) :日本国内で住宅着工戸数が最も多い大手住宅メーカー。累計建築戸数は世界一です。主な事業は、戸建て住宅や賃貸住宅の設計・施工、都市再開発、国際事業など多岐にわたります。12年連続で配当を増やしており、株主還元に積極的です。
- SBIホールディングス(8473) :インターネットを活用した金融サービスを提供する日本の大手金融グループです。証券、銀行、保険といった幅広い金融事業を展開し、特にインターネット金融サービスに強みを持っています。SBI証券は国内最大級のインターネット証券で、個人投資家向けの低コスト取引サービスが人気です。
- (株)商船三井(9104) :日本の大手海運会社で、MOL(Mitsui O.S.K. Lines)としても知られています。世界的に広範な海運事業を展開しており、特に液化天然ガス(LNG)や原油の輸送で強みを持っています。
高配当株も個別株投資になるので、分散投資が必須です
不況になっても減配しにくいディフェンシブな会社(NTTなどの通信インフラ会社、電力会社、ガス会社、食品、運送など)を半分くらいはポートフォリオに加えたい
ただ、高配当株はタイミングを見て株価が割安の時を見計らって買わないといけないので注意しましょう
証券会社でおすすめは?
投資をするためには、証券会社に口座を開く必要があります。
今なら、
- 楽天証券
- SBI証券
このどちらかがオススメです。
理由は、2社とも株式の売買手数料が無料というメリットがあるからです。
どんな運用をしていけばいいの?
投資する銘柄やファンドが決まったら、次はどう運用していくかです。
トラック運転手は長時間労働が多いですし、仕事中は運転に集中する必要があります。
そこで、以下のような運用方法がオススメです。
1. 積立投資を活用する
忙しいトラック運転手には、定期的に決まった額を自動で投資する積立投資が向いています。
毎月少しずつ投資していくことで、価格の変動に惑わされず、長期的に見れば平均的な買い付け価格を下げることができます(ドルコスト平均法と呼ばれる方法です)。
運転中に株価を気にする必要がなく、自動でお金を運用してくれるのでストレスフリーです
2. 長期視点を忘れない
投資を始めると、ついつい日々の値動きが気になるもの。
しかし、長期投資は10年、20年先を見据えてじっくり取り組むことが大事。
短期的な値下がりに慌てて売ってしまうと、せっかくの将来の利益を逃してしまうことにもなります。
たとえば、米国のS&P 500指数は歴史的に見ると、長期的には上昇し続けているんです。
短期的には上下動があっても、10年、20年後には成長している可能性が高いので、じっくり構えることがポイントです
3. 運用はシンプルに、時間を味方にする
株式やファンドの運用は、あまり複雑に考えずシンプルにしておくのがベスト。
トラック運転手の仕事は時間に追われがちなので、投資のことばかり考えていては集中できません。
ですので、しっかりとした銘柄やファンドを選んで、あとは「時間」を味方につけましょう。
株式市場は長期的に成長していくことが多いため、個人投資家は時間をかけることが最大の武器になります。
まとめ
トラック運転手として忙しい日々を送っている皆さんでも、長期投資を取り入れることで将来の資産を増やすことができます。
大手企業の株やインデックスファンド、配当株を選び、積立投資でじっくり運用することで、無理なくお金を育てていけます。
長距離運転中に、「お金が少しずつ増えているんだなぁ」と思うと、何だか心が軽くなりませんか?
未来の自分のために、今日から少しずつ種を蒔いてみましょう!
投資は元本が全て!
というくらい株を買うための種銭が必要になります
元本は労働で稼ぐ!そして投資の複利でさらに増やす!
こんな気持ちでいると、労働にも意欲が湧いてきますよ
ではまたっ、ピース!